公認会計士の私が伝えるパートナーの浮気を防ぐ3つのポイント
公認会計士とは企業の不正を防ぐために第三者の立場から企業を監査(監視)する国家資格です。
浮気というと家庭の話なので通常国家資格である公認会計士とは何の関係もないのですが、企業ににとっての不正=家庭での浮気という考え方もでき、そうに当てはめれば私なりにパートナーの浮気を防ぐコツを今日は伝えたいと思います。
不正は動機・機会・正当化によって起こる
まず企業の不正とは、粉飾決算や資産の流用があります。
粉飾決算とは東芝やオリンパスがやっていたような通常の決算よりもよく決算を見せるように嘘の記載をすることです。
資産の流用とは例えば現金の横領や会社の資産の私的利用が挙げられます。
よく銀行で行員が着服したりするのがそれです。
それらの不正というのは、ずばり動機・機会・正当化という3つの条件が揃うと起きると言われています。
現金の横領を例に一つづつ見ていきましょう
動機・機会・正当化
動機とは不正をする理由です。
例えば借金がいっぱいあるなどがそれにあたります。
そして機会というのは不正を行えるチャンスがあるということです。
例えば自分が金庫のカギを開けられる、現金を管理できる立場にいるなどがそれにあたります。
最後に正当化とは自分が不正をする良心の呵責をはずすことです。
例えば、こんなに頑張っているのに評価されないや家族を養うためにしょうがない、など自分自身を正当化することで最後に一歩を踏み出してしまうことです。
浮気に当てはめてみよう
家庭内での最大の不祥事は浮気です。
男女ともにあり得ることですが、先ほどの不正の3つのポイントに当てはめると以下の通りです。
動機の例
・若いうちにもっと楽しみたいと思ってしまう
・他の人と性的関係を試したいと思ってしまう
・相手との関係が冷めている、マンネリ化している
・昔好きだった人と再会できた
・女性に認められたいという願望がある
機会の例
・職場や遊び仲間に女性が多い
・外出や外泊することが多い
・単身赴任している
・自由に使えるお金と時間がある
正当化の例
・家庭が冷めきっているからいいだろうと思う
・仕事でストレスが溜まっているからいいと思う
・絶対にばれないからいいと思う
・若いのは今しかないからいいと思う
これらはすべて一例ですが、個人個人で当てはまるポイントがあるはずです。
次はこれらをもとに対策を考えます。
浮気を防ぐための対策は?
まずは動機・機会・正当化で相手に充てはまる項目を考えます。
私たちの言葉でこれを「リスク評価」と言います。
項目ごとに具体的な内容を思い出しながら考えていきます。
1個とは限らず、複数あてはまることもあります。
そして、該当してもそれが実行される可能性が低い場合もあります。その場合は「なし」としてもらっても大丈夫です。
次にその項目についての対応策を考えます。
私たちの言葉でこれを「リスク対応手続き」と言います。
これらの動機・機会・正当化をどうやったら根本から防ぐことができるかを考えていきます。
例えば「土日によく外出する」ということがあれば「相手に行き場所を確認する」「途中で電話をしてみる」「カーナビの履歴を見る」などが考えられます。
「自由に使えるお金がある」場合には「ある程度お互いの資金使途を明らかにする」ことが重要になります。
できるだけ防止策がよい
これらの対応策は浮気をさせないための「事前策」と浮気を発覚させる「事後策」があります。
可能な限り「事前策」で対応するようにしましょう。「事後策」はお互いに不幸になってしまいますから。
例えばお小遣い制にして常に使用金額を把握することは重要です。カーナビの履歴も突然見るのではなく、お互いに「カーナビの履歴を見れば土日の行き先がわかる」ことを周知しておくことで、「浮気は隠しきれない」という正当性の部分を破ることができます。
最後に
非常にビジネスライクな話になってしまいましたが、結局はお互いの信頼関係が大事です。
監査でも一番初めに行うのは「誠実性」の評価です。
お互いに誠実な関係でいるためにも夫婦良好な関係を築いていくことが大前提として重要になります。