【借地のすすめ】借地は必ずお寺の借地を選ぶのが大前提
さて前回借地権について述べましたが、そのときの大前提は「お寺借地」であることです。
今回はお寺借地がなぜいいのかを借地権のデメリットと照らし合わせながら見ていこうと思います。
借地料が安く済む
借地の欠点は地代(借地料)を地主に払わないといけないことです。
しかもその地代は地主が自分で勝手に決めることができますので、通常は土地の税金代+利益を載せて請求することが通常です。
一方で、お寺のような宗教法人はお金儲けをしてはいけないため、利益を乗せて地代を請求することを嫌います。
そのため、通常の借地料よりも安く設定されており、うちでも1ヶ月2万円弱で住んでいます。(うちの近くの借地料の相場はおそらく1ヶ月3万円くらい)
条件が緩いケースが多い
私の契約した寺借地では転貸がOKの物件でした。
また、増改築には費用が必要ですが、どうもそれもよっぽど全部取り壊さして立てなおすとかいう場合でなければ細かいことは言われなそうです。
これも寺が営利目的でやっていないことが上げられます。
当然地主からすれば、なにかといちゃもんをつけて更新料やらなにやらを取り立てそうですが、営利でないお寺はそこらへんがかなり緩いことが多いでしょう。
お寺は経営が安定している
新借地法では旧借地法に比べて地主の地位が上がっています。
旧借地法では地代を払っている限り、半永久的に借りれますが、新借地法では地主に一定の事由がある場合は契約を更新しないことができます。
ただし、これは裁判所的に追い出さざるを得ない事由、たとえば地主が破産して資産が没収されたりするケースですが、これもまだ判例がないため曖昧なようです。
お寺の場合は基本的に経営が安定しているため、そこらへんは大丈夫だと思っています。
また、個人の借地だと相続で持ち主が変わるケースがありますが、お寺の場合は住職は変わりますが、お寺としての地主は変わらないので、安定性があると思います。
地主っぽくない
お寺借地の最大のいいところはこの「地主っぽくない」こと。
地主というと、借りてる側が気を使ったり、相続などで地主が変わるとヒヤッとしますが、
私自身実は地主のお寺の住職さんには会った事がありません。
それくらいドライです。
ですので誰かに借りているという感覚がまったくなく、マイホームとしての感覚が最大限あります。
最後に
前回も述べましたが、借地を選ぶときは、定期借地でないこと、寺借地であることを必ず確認しましょう!
寺借地は滅多にでない案件のため、しっかり情報を張っておくことをおすすめします。
色々な不動産業者に寺借地を希望する旨を伝えて物件が出たら、すぐ見に行きたい旨を伝えておきましょう!